2024.05.05

イベント・行事

5月5日

2024年5月5日

株式会社神戸サンソは1924年5月5日に神戸酸素商会として、神戸の地で生まれてから100年を迎えました。
創業者は佐野 順。
母に支えられ、医療用酸素の販売に心血を注いだ。
その後、四女の民子を中心とした家族が家業を支え、医療用酸素をお客様に届け続けた。

その頃、日本は高度成長時代を迎えると共に人口増加が続いていた。
そのような背景の中、お客様である病院を中心とした医療機関も増え続けた。

ちょうどこのタイミングで神戸酸素商会は次なるステージに向かうこととなった。

親子二人三脚の一翼であった民子の夫であるオカノ薬局(現(株)まんぼう)代表の岡野 清が神戸酸素商会の一員となった。
その後、岡野 清は家業であった神戸酸素商会を法人化し、昭和41年10月5日に株式会社神戸サンソを設立し代表取締役に就任した。
この法人化を機に医療ガス供給設備工事のチームを創設すると共に、そのメンテナンスチームも立ち上げた。

この間、業績は順調に伸長する。

この頃のことを岡野 清はこう振り返っている。
「神戸サンソが進んだ後にはぺんぺん草も生えない」

私自身は経験したことがない時代であり、岡野清、民子夫婦もすでにこの世にいない中、当時がどのような状況であったか知る由もないが…

ただ言えることは、素晴らしい社員の方々と、共に成長の道を志していただいた多くのお客様に支えていただいた事がその原動力になった事は間違いない。

その後、外部環境は大きく変化する。
医療費の高騰と病気療養の在り方の多様化から在宅医療が注目されるようになると、株式会社まんぼうで在宅医療の市場に参入する。
自宅での酸素吸入が出来る環境を整え、在宅酸素療法の普及に力を尽くした。

順調に進んできていると誰もが感じていたその時…

1995年1月17日
阪神淡路大震災
本社敷地の液状化現象
液化酸素タンクが傾き使用不可
社員の被災

一目散にお客様と患者様のもとへ

皆が被災者であった。
浪人生であった私も社員の皆さんと共に患者様のもとへ酸素を届け続けた。
携帯電話も十分に普及していない時代。
一軒一軒患者様のご自宅を回り、不在であれば避難所で声をかけ続ける。
十分なことが出来たか今もって分からない。

しかしその時の行動と患者様からかけていただいた言葉が、今の私の原点にある。
人間一人では生きていくことは出来ない。
常に誰かに支えられている。

「感謝」

100周年を迎えた今、改めてかかわっていただいた皆さんに心から「有難うございます」と伝えたい。

勿論、現在行っている様々な挑戦を支えていただいている方々にも感謝。
この挑戦が株式会社神戸サンソの、神戸サンソグループの次なる100年を形作ります。

これからも感謝の気持ちを胸に、前へ進んでまいります。

人間万事塞翁が馬

前を向き、明るく進んでまいります。

これからも皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

神戸サンソグループ

株式会社神戸サンソ
代表 岡野洋太郎