MC所属 古澤です。
前回のブログでは途中から魔女の宅急便で使用されているユーミンの歌詞を入れて遊んでいましたが気づかれた方はいるでしょうか?
こちらは少し前に西宮ガーデンズに展示されていたアクアポニックスです。
アクアポニックスとは陸上養殖×水耕栽培の事です。
たまたまネットで見かけたアクアポニックス
よーわからんけど、面白そう! がスタートです。
今回は昨年のアイデア甲子園の後、せっかくなので事業開発部の方々に相談をし、経営会議を経て、PJとして行う事ができているアクアポニックスについて書こうと思います。興味が無い方は動画が2本あるのでそれだけでも見てください。ただの農業や養殖ではなく、エンタメ、観光要素があり、水族館や動物園、植物園に近いものになり、実際に肌で体感しても楽しめるものです。
自然好きと、生き物好きはハマります。
現在、本社翔凛館1階の検査室だった場所を利用しています。
このように、上段が野菜を植える場所で下段が魚の飼育槽になっています。
錦鯉が餌を食べる→糞をする→アンモニアが発生→上段の野菜が植えてあるハイドロボールに生息する微生物がアンモニアを分解→分解されてできた栄養素を野菜が吸収→きれいな水になり魚の水槽に戻る。簡単に説明するとこんな感じです。もっと簡単にいうと、魚の糞が野菜の栄養です。
野菜がなければ定期的に水替えを行わなければなりません。
メダカや、熱帯魚を飼ったことがある方なら一度は水替えの経験があるかと思います。
現在は錦鯉とティラピア(イズミ鯛)が生息しています。ティラピアは食用の淡水魚になります。
まだまだ試験的に色々している段階で今後の予測がつきませんが、まずはしっかりと野菜の収穫目指して頑張りたいと思います。
先日は神奈川にある株式会社アクポニ様で事業化検討コースを受講させて頂きました。
ちょうどyoutubeの撮影もしており、チラっとだけ映っていました。どんな人が受けに来ているか動画をみてみてください。
コンサル業、元警察、運送業、太陽光設置、飲食業など多種多様な業界の方々11人でアカデミーを受講してきました。
前日には見学会も開かれており、そちらでは上場企業の方など総勢20人近くが見学にきており、海外の方も別の日に通訳を連れてきていました。
アクポニでは現在エアリキッドと共同で海水のアクアポニックスの試験が始まっておりパナメイエビの養殖と、シーアスパラガスの栽培が行われています。日本のエビは92%が輸入の為、近年パナメイエビの養殖は日本各地で増えてきていますね。
黒い円形の物がエビの水槽で、タワーになっているのが野菜の栽培場所です。
海水アクアポニックスの試験が進めば、最近多様な海藻の栽培で人気のシーベジタブルとの共同で海藻栽培ももしかしたら今後の展開でアクアポニックスで出来るかもしれませんね。
ちなみに海水のアクアポニックスは岡山の大学でも「好適環境水」という海水魚と淡水魚が同じ水槽で住める水でのアクアポニックスの研究も進んでいます。
淡水ですが、タワーに野菜が実るとこの様になります。これがたくさん並ぶと野菜の森が出来上がります。
ちなみにこちらのタワーの下、床の下に水槽があるシステムになっています。暗くて少しみずらいですが、チョウザメがわんさか生息しており、キャビアの収穫が出来ます。
他には観光農園としてオニテナガエビの養殖と、トマトの摘み取り体験とそのトマトを使ったピザ焼き体験のできる農園があったり
ビルの屋上に農園があり、就労支援で活用しながらそのビル内のレストラン、カフェで消費する「ビル産ビル消」
福祉での活用、鰻の養殖、釣り堀、キッチンカーや飲食店に併設など様々な事業と組み合わせる事ができ、まだまだ想像もつかない組み合わせがあると思います。
また食育やSTEAM教育としてもアクアポニックスは全てが含まれており活用されています。
S | SCIENCE 科学 |
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T | TECHNOLOGY 技術 |
E | ENGINEERING 工学 |
A | ARTS 芸術・リベラルアーツ |
M | MATHEMATICS 数学 |

現在開催中の大阪万博のヘルスケアパビリオンでも大きなアクアポニックスシステムが見れるので、万博によられる際には是非は見に行ってみてください。