皆様こんにちは。
おびただしい数の人たちが現在話題沸騰中の「鬼滅の刃」を見に映画館の中へ流れ込んでゆく様を横目に見つつ、「よし!じゃあ私は逆に(?)今さら『国宝』を見に行こう!」と世間の流行に逆らうためだけに「国宝」を見に行ったところまんまとハマってしまい、原作小説に手を出し、歌舞伎の情報を収集し始め、何なら実際の歌舞伎を見に行ってみようかなぁなどと画策しているミーハー野郎こと、まんぼうMC事業部の杉谷です。
私が邦画を普段全く見ない上に上映時間が約3時間もあったので、途中で寝ちゃうかも~(笑)などと思っていたのですが、見始めたらあっという間でした。
絶対見た方がいいですよ「国宝」!面白いので!
閑話休題、最近うちの事務所にこんなポスターが貼られました。

雑に要約すると、「在宅酸素を使う時は火を近づけないでね!特にタバコなんか絶対に吸わないでね!」という内容のポスターです。
在宅酸素使用時に発生した火災による死亡事故の件数も少なくないようです。怖いですね。
そもそも、なぜ「火災予防キャンペーン」なるものをしなければならないほど、在宅酸素使用時は特に火の元に気を付けなければならないのでしょうか?
(個人的には「酸素吸入をしなければならないほど肺の機能が低下しているにも関わらず、タバコを吸ってさらに肺を悪くさせるとはこれいかに…?」と思いましたが、今回は一旦スルーします。)
酸素は「支燃性」といって、物体が燃えるのを手助けする性質を持ちます。
中学校の理科で、酸素で満たされた瓶の中に火をつけた線香を突っ込んだらすごい勢いで燃え出すという実験をやったことがある方も多いと思いますが、まさにあれです。
本来はそこまで激しく燃えることのない線香の火が、酸素の力を借りて炎を上げるのです。
線香でさえあれほどの燃え様なので、酸素吸入をしている状態でタバコの火を近づければどうなるか、想像に難くないと思います。
また、こんな実験動画もあります。
ご覧いただいて分かる通り、酸素吸入をしている状態でタバコの火を近付けると、カニューラから火が噴き出し、あっという間に身体(マネキン)に燃え移ります。
濃縮器から出てくる酸素は、空気中の酸素を凝縮したものなので、濃度がかなり高いです。
ですので、火種を近付けるとすぐに大きな火になってしまいます。
以上より、ちょっとでも油断して在宅酸素を使用するそばで火を取り扱おうものなら、えらい目に遭うという訳です。
皆さんも、在宅酸素を使用していようがいまいが、日頃から火の取り扱いには十分注意しましょうね。